物産展×歳時記・寒露/今節の暦「直哉忌」
今日は直哉忌です。
昭和40(1965)年に『暗夜行路』などで知られる作家・志賀直哉が没しました。
明治16(1883)年、宮城県石巻に生まれた志賀直哉は学習院初・中・高等科を経て東京帝国大学文学部英文学科に入学しますが、国文科に転科して退学。雑誌『白樺』を武者小路実篤らと創刊し、大正デモクラシーの時代を背景に理想主義・人道主義・個人主義的な作品を発表しました。
代表作に『和解』、『小僧の神様』、『城の崎にて』などがあります。有島武郎・里見紝・柳宗悦・中川一政・梅原龍三郎・岸田劉生らと親交があり「白樺派」と称される一大サロンを形成しました。
その後奈良や東京に移りながら、小林多喜二・阿川弘之・尾崎一雄・直井潔など多くの後進も育てました。
『白樺』の創刊が大正時代だっただけに、かなり昔の人のイメージがあるのですが、昭和40年までご存命だったようです。