物産展×歳時記・立秋/今節の旬「枝豆」

立秋の頃の旬に枝豆があります。数種の歳時記を見ると、枝豆は夏の季語だったり、秋の季語だったりします。

たしかに枝豆の出回る時期は7月後半から8月ごろで、大暑から立秋にかけては最盛期。季語としてどちらの季節に属するかなかなか決めがたいところです。

個人的には秋を推します。「物産展×歳時記」でも立秋の節で取り上げています。

というのもやはり新潟の黒埼茶豆や鶴岡のだだちゃ豆など枝豆として名高いものが立秋のころ以降に出回るからです。

また、仲秋の名月(十五夜)に「月見豆」として枝豆を団子や芋などとともにお供えする習慣もあります。仲秋とは旧暦8月のこと。今年は9月22日が仲秋の十五夜です。

ところで枝豆とは大豆のまだ成熟していない青い実のことです。田んぼの畦道にも多く植えられています。

これはマメ科の植物の根には根粒菌があり、空気中の窒素を取り込んで窒素化合物として蓄えます。これが天然の肥料になるということで植えられているのです。春先の田んぼにレンゲが植えられているのも同じ理由です。

他の野菜ともに煮たり、湯がいてちらし寿司に載せたり、茹でて裏ごししてポタージュに仕立てたり食べ方もいろいろ。でもやはり塩茹でにしてビールのお供にするのが最高かもしれません。

今日はそんな枝豆の新しい食べ方をご紹介しておきます。

味喜屋/ずんだもち

枝豆をすり潰してお砂糖とごく少量の塩で味を調えた「ずんだ」という餡に餅をからめた仙台など宮城県の銘菓です。米どころならではの食べ方です。



琥珀堂/だだちゃ豆・青肌豆コロッケ

鶴岡名産のだだちゃ豆と山形産の青肌豆(成熟した青大豆を乾燥したもの)をコロッケにしました。

だだちゃ豆は甘く、豆の香りとうまみもある山形・鶴岡名産の枝豆です。むかし地元・庄内のお殿様が「この豆はうまいがどのだだちゃ(お父さん)が作ったのか」と訊いたのが名前の由来だとか。

たしかにちょっと皮は茶色ぽく産毛も多く見かけは悪いですが、味と風味は絶品です。青肌豆の甘さと相まってお菓子感覚で食べられるコロッケに仕上がりました。


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